アメリカ人のベテラン女性教師マーガレット・へインズ・ヤマグチが英語のレッスンを通してお子様の想像力と思考力を養い、世界へ羽ばたく、個性豊かなエリートに育つお手伝いをします。
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2011/03/01 (Tue)
(5) go, note, low, both などの「オゥ」
 この音は前項で書いたように、日本語の音の体系の中に存在するので全く問題はない。日本語で「オー」と「オ」の音を伸ばせば自然にこの音になる。(特にアメリカ音になる。)
 この「オゥ」にもいろいろなヴァリエーションがある。たとえば "boat" を「べウト」、"coat" を「ケウト」と発音する人は「自分はオックスフォードかケンブリッジ大学の出身だ。」という自己表示である場合が多い。(オックスフォードかケンブリッジの卒業生を示すもう一つの発音は "be" 動詞の過去複数形の "were" を「ワー]と発音しないで、「ウエア」とあたかも "wear" のように発音する人が多い。T.S.エリオットが自分の詩をこのように発音している録音を私は聞いたことがある。)この同じような現象はアメリカにもある。たとえば "data"を「データ」ではなく「ダータ」、"status" を「ステイタス」ではなく「スタティス」と元のラテン語読みにするアメリカ人に出会ったら、この人は自分が大学院レベルの高等教育を受けたという自己表示をしているのだと思って間違いない。こういう言葉によって社会的階級を示す(日本では山の手の御令閨や芦屋のザーマス・マダムなどが有名だが、)極めて不可思議な例は、イギリスのハイ・ソサエティ(主に貴族階級やそれに近い階級)では、喋る時にドモるのが身分の自己表示になる。日本人のイギリス帰りでドモる男、パブリック・スクールの名門イートン校の校長の息子でこれを実践するイギリス人が私の職場にいた。まさに "Takes all kinds."=("It takes all kinds of people to make a world." )「世の中にはいろんな人がいるな~。」というところか。
 ところで「オゥ」の音は練習する必要もないぐらいだが、気楽に自信をもって次のものを発音してみよう。
go, toe, note, roll, low, beau, oak, home, both, own, hole, woke, coal, old, boat, goat, host

[アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
   2011.03.01
   http://americanhouse@aikotoba.jp

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