アメリカ人のベテラン女性教師マーガレット・へインズ・ヤマグチが英語のレッスンを通してお子様の想像力と思考力を養い、世界へ羽ばたく、個性豊かなエリートに育つお手伝いをします。
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2011/04/23 (Sat)
* ここからは子音の無声音と有声音のペアの話にはいろう。そしてそれらに対応する日本語の音との関係を説明する。こう書くと何か大変むつかしいことのように聞こえるが、実際の例を挙げて説明しましょう。無声音と有声音のペアというのは、たとえば "sun" の "s" の音と "zero" の "z" の音、それに対応する日本語の音というのは、「ス」と「ズ」です。だから日本語の清音と濁音になるわけだが、日本語の場合、清音の「ス」であっても "su" と母音がついているので、有声音になる。(若者の会話などを除いて、日本語は原則的に全て有声音だ。)ここであえて日本語と比較するのは、そのほうが英語の音を修得するのに容易だから。それでは話の本筋にはいろう。

(35) "s" の音
 この音は「サ」行の音だから、簡単である。ただ、「シ」の音だけは「サ」行の中で変則だから、「スィ」と発音しなければならない。 "sit" を「シット」と発音すると現地人は"shit" といわれたと思うから気をつけなければならない。( "shit" は今でこそ辞書で市民権を得ているが(Websterの辞書)、昔の辞書では「使ってはいけない下品な言葉」という注釈がついていた(American Heritage の辞書)。それでは "shit" にならないように気をつけて次の単語を発音してみよう。
sip,  sit,  system,  sister,  simple,  simulate,  city,  silver,  sincere,  sink,  sibling,  sin, sing,  sympathy

(36) "z" の音
 この音は "s" の有声音である。だから日本語で対応する音は「ズィ」であって、「ジ」や「ヂ」ではない。つまり、"zipper" を「ジッパー」とか「ヂッパー」と発音すると英語としては誤りだ。「ズィッパー」と発音しなければならない。それでは "z" の音に気をつけて次の単語を練習してみよう。
zipper,  zebra,  zinc,   chimpanzee,  lazy,  crazy,  fuzzy,   lousy,   music,   museum,   physics

(37) "ch" の音
 この音は「チャ、チ、チュ、チェ、チョ」の音だから、それほどむつかしくはない。次の単語を練習してみよう。
church,  chip,  chunk,  chicken,  choose, choice, cheap,  chap,  chat, chain,  chew, cherry,  check

(38) "j" の音
 この音は (37)の「チ」の音の濁音だが、今の日本人で「ヂ」と「ジ」を区別して発音している人は(地方の方言などを除いては)いないから、意識して発音する必要がある。即ち、"Japan" は「ジャパン」ではなく「ヂャパン」でなければならない。"jump" も「ジャンプ」ではなく「ヂャンプ」でなければならない。同様に "judge" も「ジャッジ」ではなく「ヂャッヂ」でなければならない。これは、「シャ、シ、シュ、シェ、ショ」はマサツ音だが、「ヂャ、ヂ、ヂュ、ヂェ、ヂョ」はハサツ音(ハレツ音とマサツ音が一度に発音される音)だからだ。それでは「チ」を発音するような気持ちで次の単語を練習してみよう。
Japan,  judge,  jump,  image,  major,  grudge,  orange,  juice,  ledger,  badger, Jesus Christ,  jinx 

       [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
      アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
                     http://americanhouse.aikotoba.jp
                                            2011.04.23
 
   
2011/04/20 (Wed)

(34) "n"  の音
 この音は日本人がちゃんと発音できていると思っているが、実は現地人が聞くと正確には発音されていなくて、変に聞こえる音である。日本語の「ン」の音は舌がどこにも当たらない(つかない)が、英語の "n" の音は上あごの、日本語でいうと「ナ」行のところに当たらなければ(つかなければ)ならない。その結果、英語国民がローマ字の "unko" を発音すると、「ウヌコ」となる。 次の単語をカタカナで表記したように発音してみよう。
sin (スィンヌ),  been (ビンヌ), kin (キンヌ), son (sun) (サンヌ), fine (ファィンヌ),  one (ウワンヌ),   fun(ファンヌ),  plan (プレアンヌ),  plain (plane) (プレィンヌ),  brain (ブレィンヌ),  train (トゥレインヌ), crane (クレィンヌ),  slain (スレィンヌ),  mine (マィンヌ)

(35) "ng" の音
 それでは英語には日本語の「ン」の音はないのかというと、ちゃんとある。 "kingdom" などの "---ng"  の音が日本語の「ン」の音である。だから英語国民に「ウンコ」と発音させようと思えば、"ungko" と書けばよい。この音は日本人には出しやすい音だが、一応練習しておこう。
kingdom,  songbird,  King Kong,  Hong Kong,  bingo,  strongly

           [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
          アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                         2011.04.20
           
 

 

2011/04/16 (Sat)
(33) "r" の音  "bird", "work", "hurt",  "early" などの母音の発音の仕方、つまり口を小さく、日本語の「ウ」を発音するぐらいに開けて、舌を巻く。そしてその舌の先に力を入れて発声する。その状態で、巻いた舌を前方 にほどいて、母音をのせると "r" の音になる。この時注意しなければならないのは、舌が上あごに触れては(当 たっては)いけない。これが日本人には非常にむつかしい。われわれ日本人は、舌がどこかに当たらないと、音にならない(日本語の「ラ」行の音)と思うからである。しかし英語の "r" の音は舌と上あごの間に隙間を保ったまま、母音を添えて発音しなければならない。練習の方法としては、 "r" の音の前に、日本語の「ウ」の音をつけて発音するとしやすい。実際、アメリカ人も「ウ」の音を "r" の音の前につけて発音している人がかなりいる。
 (もしどうしてもこの "r" の音が出せない場合は、日本人に出しやすいスコットランド方言の "r" の音がある。 それはべランメイ調で、江戸の下町の職人になった気分で、日本語の「ラ」を、2回上あごにはじかせて(フラップして)出す。現地人からすると、アメリカ人に山形弁を使われたような驚きはあるが、通じる。)
 それでは次の単語で練習しよう。江戸の下町風ではなく、正調 "r"-sound を。
"r"の練習:  rat,  rich,  ring,  right,  rent,  room,  roof,  rain,  road,  wrong, round, rice, rub
"r" と "l" の対比練習:  [right: light],  [rip: lip],  [rate: late],  [rock: lock],  [reef: leaf],  [road: load],  [rye: lie],  [rook: look], [rice: lice], [rub: love]

                     [ アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
           アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                    2011.04.16
    

2011/04/11 (Mon)

(32) "l" の音
 英語の "l" の音の出し方と日本語の「ラ」行の音の出し方は同じであるが、音そのものは違う。つまり発音をする時に使われる部位はまったく同じで、舌を上あごの歯茎の後ろの硬口蓋のところに当てて出す。なぜ同じ部位を使って同じように発音して、音が英語と日本語とでは異なるのかというと、日本語にはそれ特有の習性がある。即ち、日本人が舌を硬口蓋にもっていくと1回はじく習性がある。それが「リンゴ」や「ラッキョウ」のような「ラ」行の音になる。しかし英語の "l" の音ははじかない。だから日本人には相当むつかしい。しかし英語の "l" の音を完全に出せる裏技がある。それは音声学的には誤りであるが、歯の裏に舌を(先だけではなく)べたっとつけて、まるで「ナ」行を発音するような気持ちで、ゆっくりと発音する。すると音とそのものが英語の "l" の音になる。 それでは次の単語をゆっくり発音して練習してみよう。
lap,  land,  lake,  clean,  late,  climb,  class,  glass, lag,  play,  lip,  lick,  let,  lead,  lot,  look,  loop,  light,  long,  lie,  lay,  like,  black,  blame,  plenty

     [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
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                         2011.04.11


 

2011/04/10 (Sun)

(31)  "g"  の音
 この音の出し方は日本語と全く同じだから問題はない。ただやはりネイティヴが発音する英語の "g" の音は日本語の「ガ」行の音と少し感じが違う。英語の場合、すこしためておいて、力を入れて出すとよい。一応練習してみよう。
good,  great,  (Oh, my) God,  greet,  grand, get,  gig,  gold,  grape,  gate,  game,  gas,  gap,  goose,   geese,  ghost,  garbage

*次からいよいよ英語の発音練習のハイライト、 "l" の音と "r" の音の出し方に入ろう。最近は正確に出せる人が多くなっているとはいえ、日本語にはない音だから出しにくい音である。 日本人は "l"  の音と "r" の音を日本語の「ラ」行で間に合わせることが多かった。それを現地人が聞くと変に聞こえる。たとえば "We eat rice for sustenance." (日本では米を糧食にしている。) と言う時、 "rice"  を「ライス」と発音すると、"We eat "lice" for sustenace." と聞こえることがあり、「日本ではしらみを栄養源にしている。」という意味になる。またエルヴィス・プレスリーのもち歌で有名になった "Love me tender..." を日本人が歌うと、"Rub me tender..." と聞こえることがあり、アメリカ人女性などはかつては赤面したものである(今の若者は知らない)。  [あまり違いはないじゃないかという人 は詩人の素質がある。] こういうことは何も日本人にだけ起こることではない。私は若い頃、神戸で友人の結婚式に出たことがある。アメリカ人の牧師が、「これからカンインの儀式を執り行います。」と行った時、出席者は失笑を隠すために一斉に下を向いた。「婚姻」を「姦淫」と発音したのである。(映画にもなった)旧約聖書の "Exodus" (「出エジプト記」) のモーセの10戒に、「なんじ姦淫するなかれ。」という戒めがある。

        [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
       アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                         2011.04.10
 
 

 

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