アメリカ人のベテラン女性教師マーガレット・へインズ・ヤマグチが英語のレッスンを通してお子様の想像力と思考力を養い、世界へ羽ばたく、個性豊かなエリートに育つお手伝いをします。
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2011/04/04 (Mon)
(30) 働き者の "b" の音: 怠け者の "b" の音
  アクセントのある音節など、普通の環境にある "b" の音は、日本語の「バ」行の発音と全く同じである。つまり上くちびると下くちびるを閉じておいて破裂させる。その時、声帯を使わなければ(無声音) "p" の音になり、声帯を使えば(有声音) "b" の音になる。「働き者の "b" の音‐あたりまえの "b" の音」はわれわれ日本人には全く問題ない。
 しかしアメリカ英語には時々「怠け者の "b" の音」が出没する。姿を隠すというか、消えるのである。どういう時に消えるかというと、"b" の音が "m" の音の後に続く場合である。そして "b" の音のある音節にアクセントがない場合である。具体的な例を示そう。
 "combination" は "b" の音がとんで、「カンミネイシュン」;   "member" も同じく、「メンマー」; 
 "number" も同様に、「ナンマー」のようになる。
(これは必ずこうでなければならないということではない。)
 しかし、しっかりアクセントがある場合、たとえば、"combat"  は「カムベアット」;  "dumbbell" は「ダンべウ」と "b" の音がフルに出る。

        [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
       アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
                   http://americanhouse.aikotoba.jp
                                             2011.04.04
  
2011/04/03 (Sun)
 それでは "t" と "p" と "k" の「いとこの音」 "d" と"b"と "g" の音に入ろう。違いは①.有声音(声帯を使って出す)であること、②.気息音(「ハーハー音」)が付かないことである。
(28) "d" の音
 日本語の「タ」行の音との出し方の違いは、"t" の音と同じように、舌が口の中の上あごに当たる場所が違う‐つまり日本語より後ろの、歯茎の後ろのぎざぎざ部分(硬口蓋)にあたることである。だから "di" は「ディ」よりやや「ヂ」に近くなる。だから "dilemma" を「ヂレンマ」というのはあながち和製英語とは言えない。ある意味では本物の発音に近いとも言える。("ticket" ‐「チケット」と同じである。)それでは舌のあたる位置に気をつけて次の発音を練習してみよう。
dad, damp, dangle, day, date, did, dip, dead, deed, doom, dude, dot, double, dump
("dad" は「デアッド」、"damp" は「デアンプ」、"dangle"は「デアンゴー」など母音の発音にも気をくけてください。)

(29) 日本語の「ラ」行(ラリルレロ」)の音になる "d" の音
 これはアメリカ英語に見られる現象である。ただこの音が出せないと誤りだというわけではない。"t" の音の変種でアメリカでは"butter" が「バラ」、"better"が「ベラ」、"water"が「ワラ」となるように、"d" の音も日本語の「ラ」行の音になる。だから "What do you want? は「ワリュウオン」という具合になる。次の単語で練習してみよう。かっこ内はそう発音する気持ちで、ということである。
ladder(「レアラ」), madder(「メアラ」), bidder(「ビラ」), header(「ヘラ」), paddle(「ペアロ」), puddle(「パロ}, middle(「ミロ), meddle(「メロ」)

           [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
          アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                                         2011.04.03
2011/03/30 (Wed)
(26)の例外
 "t"の音や"p"の音と同じように"k"の音にも、「ハーハー音」が付かない場合がある。つまり"k"の音の前に"s"の音が来る場合(s-cluster)は気息音が付かない。日本語の「カ」行には「ハーハー音」は付いていないので、この音自体は出しやすい。ただ気息音が付く場合と付かない場合を使い分けるためには練習が必要である。それでは次の対比練習をしてみよう。
対比練習 [cat: scat]、   [cab: scab]、   [candle: scandal]、   [kit: skit ]、[ kid: skid ]、  [kill: skill]、   [cool: school ]、  [cope: scope ]、  [care: scare]、   [Kate: skate]、   [kin: skin]、   [can: scan]、   [cream: scream」、   [coop: scoop]、   [core: score]

(27) 不発の "t"、  "p" 、 "k" の音
 あたりまえの "t" 、 "p" 、 "k" の音は破裂音と呼ばれて「はじく音」であるが、(24)で説明した "‐ly" の前にくる「不発の"t" の音」と同じように、アメリカ英語では不発の "t"、 "p"、 "k" の音が、特に単語の末尾で起こる。つまり "t" 、 "p" 、"k"  の発音をするために、口が動くのだが、最後の破裂をしないで、とめてしまう。するとわれわれ日本人には "t" 、"p" 、"k" の音が同じに聞こえて、非常に聞き取りにくい。たとえば次のようなセットはきわめて判別がむつかしい。 意味から理解するように心がけるのが良いと思う。
[pep: pet: peck ]、[pip: pit: pick ]、[pup: putt: puck 」など。

  それでは次から"t"の音、"p"の音、"k"の音の「いとこの音」の説明に入ろう。"t"、"p"、"k"の音が無声(声帯を使わない)破裂音(瞬間的にはじいて出す音)であるが、「いとこの音」は有声破裂音、つまり日本語でいうと「タ]行、「パ」行、「カ」行の濁音に当たるものである。

      [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
    アメリカン・ハウス英語教室  マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                           2011.03.30
2011/03/29 (Tue)
(26)  当たり前の"k"の音 (基本的な"k"の音)
   "k"の音の出し方は日本語の「カ」行の出し方と殆ど同じである。違うところと言えば、日本語の「カ」行を発音する前に、すこしためるというか、辛抱して圧力を強めてから出すと良い。「当たり前の"k"の音」は、"t"の音や"p"の音の場合と同じように、「ハーハー音」(気息音)が付く。だから"cat" を「ケハット」、"cab "を「ケハッブ」、"candle"を「ケハンド」 、"kit "を「キヒット」、"kill"を「キヒウ」、 "Kate"を「ケへイト」、 "cut "を「カハット」、"cute" を[キュフート」、"cope"を「コホープ」、 "core"を「コホァ」、 "cow" を「ケハウ」、 "care"を「ケへァ」と発音する気持ちで練習してみよう。注意すべき点は、これらの単語は1音節であるので、手を1回たたく時間に瞬間的に発音しなければならない。
cat, cab, candle, kit, kill, kid, Kate, cut, cute, kind, camp, coop, cool, cope, core, cow, care, can, cream

      [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
     アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                            2011.03.29

    
2011/03/26 (Sat)
(25)の例外
"t" の 音に「ハーハー音」が付かない例外があったように、"p" の音にも気息音がつかないものがある。その条件は "t" の音の場合と全く同じで、"t" の音の前に "s"  の音が来る場合(s-cluster)である。もともと日本語の「パピプぺポ」には「ハーハー」音は付いていないから、この音自身はむつかしくない。それでは「ハーハー音」の付く単語と、付かない単語の対比練習をしてみよう。
対比練習 [pat: spat ]、[pin: spin]、[pan: span ]、[port: sport ]、[pit: spit]、 [pun: spun ]、[peak: speak ]、 [peck: speck ]、 [pill: spill]、[pace: space]、  [pie: spy]
  それでは次は、「無声破裂音」の兄弟の最後、"k" の音に移ろう。

        [アメリカン・ハウス英語教室・顧問 山口 隆一(文責)]
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ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪