アメリカ人のベテラン女性教師マーガレット・へインズ・ヤマグチが英語のレッスンを通してお子様の想像力と思考力を養い、世界へ羽ばたく、個性豊かなエリートに育つお手伝いをします。
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2011/03/23 (Wed)
*  "t" の音はこのぐらいにして、"t" の音の兄弟音の説明に入ろう。兄弟音というのは、(これは私の命名で、学校など公式の場でいうとバカにされるから注意してください。)無声・破裂音ということです。つまり発声の時、1.声帯を使わない、2.発音の仕方が破裂するやり方だ、ということです。具体的には、日本語でいうと「パ、ピ、プ、ぺ、ポ」の"p" の音、「カ、キ、ク、ケ、コ」の "k" の音の2つです。          

(25) "p" の音
 この音の出し方は日本語と全く同じように上くちびると下くちびるを閉じておいて破裂させるのですから、われわれ日本人にはむつかしくありません。しかし日本語と違うところは、"t" の音に「ハーハー音」(気息音)が付いたように "p" の音にも「ハーハー音」が付くのです。たとえば "pick"は「ピヒック」、"pin"は「ピヒンヌ」、"pill"は「ピヒウ」、"pat"は「ぺハット」、"port"は「ポーホルト」、"pun"は「プハンヌ」、"peak"は「ピヒーク」、"peck"は「ぺヘック」、"poop"は「プフーップ」、"pee"は「ピヒー」、"people"は「ピヒープウ」という具合です。しかしこれらの単語は一音節ですから、手を1回たたく間に出さなければなりません。この説明は日本語との違いを強調して、心構えを書いていますので、是非ともネイティヴの発音をたしかめて、なるほどと、納得してください。それでは「ハーハー音」入れて次の単語を練習しましょう。
練習 pat, pin, pan, port, pit, pun, peak, peck, pill, pace, people, poop, pee

              [ アメリカン・ハウス英語教室・顧問 山口 隆一(文責)]
           アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
                                http://americanhouse.aikotoba.jp
                                                  2011.03.23

2011/03/21 (Mon)
(24) 不発の "t" の音 
 不発の "t"  の音の説明に入る前にもう一度「あたりまえの "t" の音」の復習をしよう。日本語の「タ」行の音と英語の "t" の音の決定的な違いは、舌が口の中の上あごに当たる場所が違うとういことだ。つまり英語の "t" の音は舌が歯茎の後ろの硬口蓋というところに当たる。だから「ティ」というよりは「チ」に近い音に聞こえる。日本語で、"ticket"を「チケット」、"tip"を「チップ」というのはあながち教養のない和製英語だとバカにはできない。アメリカの子供の歌を聞いていると "train" が「チュレイン」と聞こえるものがあるのもこのため(舌の当たる場所のため)である。
 さて、それではここから「不発の "t" の音」の説明に入ろう。「不発」というのはもともとはじいて発音する(音声学では「破裂音」と言われる) "t"の音を、その発音の最後の部分をはじかないで(とめてしまって)、次の音を出すというものである。(よく大学の入試問題で、「 "state" の副詞形を書け。」というような問題が出るが、)最後の音が "t" で終わっている単語を副詞にするために "ly" を加えた時に "t" がこの不発の "t" の音になる。この音はわれわれ日本人には出しにくい音なので練習が必要だが、"t" の音をはじく前に止めて "l" の音を出す練習を次の単語で練習してみよう。
lightly, stately, apparently, nightly, definitely, delicately, minutely, absolutely, approximately
            
          [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
         アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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                                                                      2011.03.21
 

2011/03/18 (Fri)
(23) 日本語の「ラ」行の"t"の音 (これはアメリカ音のみ)
 日本語の「ラリルレロ」は口の中の上あご、つまり洗濯板のようなところで舌を1回はじいて出す。これが米音の"t"の音の1つである。アメリカ英語では"water"(「水」)は「ワラ」、"butter"(「バター」)は「バラ」と発音するというのはまさにこの音である。"You'd better go."「もう行った方がいいよ。」は「ユー・ベラ・ゴー」となる。次の単語を練習してみよう。
better, butter, bitter, batter. water, meter, heater, letter, latter, litter, hitter,  sitter, matter, scatter, fighter,  motor  
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                   2011.03.18
2011/03/17 (Thu)
(22) どこへ行ったの "t" の音
 アメリカ音の特徴はよく子音がとぶ(消える)ことだ。あるいは音節がとぶと言った方がいいかも知れない。たとえば "library"や"probably"は西部では「プロブリー」、「ライブリー」と発音する人が結構いる。(南北戦争でかって中央政府に反旗をひるがえした南部は言葉でもかなり自己主張が強い。"library"を「ライブレアリー」とさらにアクセントをもう1つ加えて発音する人もいる。)音節がとぶ例としては、"mirror"はアメリカ英語では「ミラー」でなくて「ミアー」と「ア」の部分は巻き舌のあいまい母音でよい。
 さてここからが「消えた"t"の音」である。CNNのニュースなどを聞いていると「イヌレスティング」とか「インナナシュヌ・エアポート」などと聞こえることがある。もちろん"interesting"、"international airport"のことである。このように"t"の音の前に鼻音("n"の音)があると"t"の音は消えることがよくある。アメリカでは"center"を「センナー」、"twenty"を「トウエニー」と発音するのはごく普通である。(ついでながらこの現象は"t"の音だけでなく、"th"の音の場合にも起こる。たとえば"in there"は「インネア」と発音される。ほかに"in that case"、"in this case"は「インネアッケイス」、[インニスケイス」など。)
  [アメリカン・ハウス英語教室・ 顧問 山口 隆一(文責)]
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                              2011.03.18 
2011/03/15 (Tue)
◎子音
 英語の子音と言えば、日本語にはない "th" の音などから説明するのが普通であるが、ここではわれわれ日本人が正しく発音していると信じている音で、アメリカ人やイギリス人など英語国民が聞くと、「ちょっと違うな。」と感じる音の説明からはいる。たとえば "t" の音など。
(21)基本的な"t" の音(あたりまえの"t" の音)
 英語の"t" の音は日本語の「タ」行の音とはかなり異なる。(フランス映画やスペイン語の発音を聞いていると、彼らの"t" の音は日本語の「タ」行の音と同じだな、と感じる。)英語の"t" の音と日本語の「タ」行の音の出し方の違いは、まず、口の中で舌の当たるところがちがう。日本語の「タ」行の音は舌を歯の裏に当てるが、英語の"t" の音はもう少し後方、歯茎より後ろ(音声学では「硬口蓋」というところ)に当てる。(ミュージシャンで日本語の歌を歌う時、日本語の「タ」行の音を英語の"t"の音を使って歌っていた人がいた。かしかクワタ・ケイスケだったか?)もう1つの重要な違いは、英語の基本的な"t" の音には、犬が全力疾走したあと、舌を出して「ハー、ハー」と息をする、あの息の音(音声学では「気息音」という)を一緒に出さなければならない。(この「息の音」もフランス語やスペイン語には聞かれない。)だから"top"をアメリカ語で発音する時には、一音節(手を1回たたく時間)で「タハップ」と発音しなければならない。(もちろん舌の当たるところは硬口蓋。)イギリス語の場合は「トホップ」。同じように、"tank"は「テハンク」、"tap"は「テハップ」、"tip"は「ティヒップ」、"till"は「ティヒゥ」、"time"は「タハイム」、"tail"は「テヘィゥ」、"tall"は「トホーゥ」"tear"は「ティヒァ」という気持ちで発音する。(全て1回手をたたく時間で。)これは極端な記述なので、なかなか意図したものを表していないかも知れないが、ネイティヴの発音を聞く機会があったら是非確認してほしい。それでは次の単語を、舌のあたるところと、「ハーハー音」に気をつけて発音してみよう。
tank, tip, top, tick, till, tap, tool, ticket, time, tale (tail), Thames, tear, tore, tall
(21)の例外
 ところがこの、「ハーハー音」が出ないことがある。ある環境、即ち、"t"の音の前に"s"の音が来る時("st-cluster")は、気息音はでない。だから"student"や"stand"や"stay"や"strategy"などには「ハ-ハー音」は付かない。(もともと日本語の「タ」行の発音に気息音は付いていないので、われわれ日本人にはこちらの方が楽だ。)それでは次の対比練習をしよう。
対比練習 [tick: stick], [till: still], [top: stop], [tile: style], [tear: stare (stair)], [tool: stool], [tan: stand], [taste: state], [Tate: stay], [tore: store], [tub: stub], [tuck: stuck], [timid: stimulate]
    [アメリカン・ハウス英語教室 顧問 山口 隆一(文責)]
   アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット ヘインズ ヤマグチ
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           2011.03.15
 
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ILLUSTRATION BY nyao nyaoチャ箱♪