アメリカ人のベテラン女性教師マーガレット・へインズ・ヤマグチが英語のレッスンを通してお子様の想像力と思考力を養い、世界へ羽ばたく、個性豊かなエリートに育つお手伝いをします。
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2014/03/29 (Sat)

 もうすぐ可憐なひな菊(デイジー)の咲く季節になる。そこで今日はデイジーにまつわる表現を2つ取り上げよう。まず、"She is as fresh as a daisy." というと、「彼女はひな菊のようにさわやかだ。」という意味。 次に、"Somebody is pushing up daisies."  「誰かがひな菊を押し上げている。」というのは、「誰かが死んで、土中に埋められ、肥料になってひな菊をきれいに咲かせている。」ということから、「人が死んでしまった。」という意味になる。
 だから、たとえば、 
"What happened to the old lady in that big house?" 
"Oh, she's been pushing up daisies for three years."
"That's why her daughter-in-law looks as fresh as a daisy these days."
というと、
「あの大きなお家の年取ったご婦人はどうしたの?」
「もう亡くなって3年になるわ。」
「だからこのごろお嫁さんの顔つきがさわやかなのね。」
という感じです。 今日のブログは少々生々しすぎましたか?

(今日のブログもアメリカン・ハウス英語教室の顧問・山口 隆一が書きました。)
                                                      2014.03.29
                アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット へインズ ヤマグチ
           http://americanhouse.aikotoba.jp

2014/03/16 (Sun)
最近ネットでホテル予約をする機会が増えている。予約のオン・ライン・フォームを入力していると、最後の方に "requests" とか、 "comments" という欄がある。海の見える部屋が欲しい時は、 "We'd like a room with an ocean view." と書けばよい。たくさんの荷物をもってレンタカーで行く時は1階の部屋が便利だ。その場合、アメリカのホテルなら  "We'd like a first-floor room."  と 「ファースト フロア」を使うが、イギリスのホテルなら "We'd like a ground-floor room."「グラウンド フロア」つまり「地上階」という表現を使わなければならない。イギリスでは  "first floor" は2階を意味するからだ。」 そのほかアメリカのホテルで1階と2階の間にある階を "mezzanine" 「メザニン」と呼ぶ。多くの場合、コーヒーショップやスナックバー(軽食堂)などがある。
                                                      2014.03.16
    アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット へインズ ヤマグチ
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2014/02/28 (Fri)
シェイクスピアの作品『マクベス』の主人公マクベスは魔女の予言に振り回され、王を殺して王位につくが、最終的には殺され、王位を奪われる。(夫に王殺しをそそのかし、その結果、発狂するマクベス夫人の話もよく知られている。)王位にありながら情勢がだんだん劣勢になってきたマクベスは魔女たちを訪れ、自分の将来を聞き出そうとする。魔女たちは、「ファイフの領主(マクダフ)に気をつけろ!」、「バーナムの森が動くことがない限り、お前は殺されない!」、「お前は、 女から生まれたものには殺されない!」と告げる。作品の事実としては、敵の兵士たちが小枝をまとって行進したために、バーナムの森は動く。そしてマクベスはマクダフに殺される。ここで疑問が残る。マクダフは女から生まれた人間ではないのか?魔女は嘘をついたのか? 英語の原文では、魔女は嘘をついていないし、マクダフは女から生まれていない。なぜそんなことが成り立つかというと、「生まれる」というのは、英語では受動態(即ち「be動詞+過去分詞」でできている「受身」)だからである。英語で「私は2001年3月1日に生まれました。」"I was born on March 1, 2001."  というのは受身形なのだ。("born" は "bear" の過去分詞) マクダフは言う。 "Macduff was from his mother's womb Untimely ripp'd." 「おれは月足らずで母親の腹から搔き出されたのだ。」 つまり、「生んでもらったのではない」ということだ。
 英語の表現では受身形になるのに、日本語では受身形にならないものがいくつか、というよりかなりある。良く知られているのが、「驚く」。英語では "I was surprised to see him there." (彼があんなところにいるのを見て驚いた。) つまり英語では「驚かされる」という受身形が使われている。同様に、「嬉しい」は "I'm pleased to meet you" 「はじめてお目にかかってわたしは喜ばされている」。「うんざりしている」は "I'm bored." 。 「わくわくしている」は "I'm excited."  。「恥ずかしい」は "be embarrassed"、「感動した」"be impressed" or "be moved" 。「あのブルドッグにはビビった。」"I was intimidated by the bulldog."。
 このように英語表現の「驚かされた」は自分が驚いたのは「驚かせた」他人の責任?と言わんばかり。日本語表現の「驚いた」はとにかく自分の責任?ということなのでしょうか?  「今日のブログはおもしろかった?」と聞かれて、「まあまあおもしろかったよ!」と英語で答えると、 "I'm kind of interested."  つまり「私はまあまあオモシロガラサレタ。」という受身形になりますネ。
(この稿はアメリカン・ハウス英語教室の顧問・山口 隆一が書いた。)
               2024.02.28
                  アメリカン・ハウス英語教室 マーガレット へインズ ヤマグチ
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2014/01/27 (Mon)

 小学校に英語が正課の授業として取り入れられるようになった。それはそれで大変良いことだ。これまで日本では長年英語を勉強してきたわりには、外国では使い物にならなかった。日本人の英語では外交もビジネスも、旅行すら満足に果たせない。それとは逆に、イスラム国、アフガニスタンの大統領のカルザイだってアメリカにいって英語でしゃべりまくって取れるだけのもの(実際にはお金)を取りまくった。ユダヤ民族のイスラエルの首相、ネタニヤフだって英語で何でもまくしたてる。それに反して日本の政治家は英語のコミュニケーション能力が乏しい。ビジネスマンはかなりやれるようだけど、まくしたてるところまではなかなかいかない。何故か?それは、英語を学ぶのに軸足を常に日本語に置いてきたからだ。日本において、英語ができるということは、きれいな日本語に訳せるということ、それと文法的な説明ができるということであった。この二つの要素で英語の能力が判定されてきた。しかしこれでは、英語を再生する能力につながらない、というか再生能力とは無関係だ。たとえて言うと、音楽を鑑賞する能力があり、音楽理論に明るいが、まったく楽器の演奏ができない音楽家と同じなのだ。この、日本における英語教育の欠陥に気付いた日本国政府は、英語を実際にコミュニケーションの手段として使える英語教育プログラムに変えようとした。しかしこれまでの英語教育の伝統はそう簡単に変えられるものではない。現場の制度や教員の実態などを考えると余程うまくソフト・ランディングしなければかなりの混乱が起きる。そこで徐々に摩擦なく側面から英語の教育課程を変える手段として取り入れられたのが、大学入試センター試験で英語を日本語に訳する問題をなくして、長文の内容把握を、英語で設問し、英語で答えさせる方式である。つまりこれまでの英語の内容を理解する過程から日本語を媒体とする部分を取り除いたのだ。もう一つの対策は、英語の授業を若年化して小学校から始めることだ。それも日本人教員ではなく、アメリカ人やカナダ人、イギリス人、オーストラリア人などネイティヴの兄ちゃんや姉ちゃんを授業補助員という形で採用することだ。彼らは英語の本物の使い手だから、外国語を教える上では正統な人材だ。その上、年も若く、授業補助員という地位だから、日本人の英語教師のメンツも潰さない。
 この小学校の英語教育をビジネス・チャンスと捉えて雨後の竹の子のように大資本の英語教育産業が出現している。中には英語ができれば世界平和に繋がったり、知性の証明のようなことを主張するコマーシャルもある。しかし英語はたかがコミュニケーションの手段にすぎない。言ってみれば、人が字が読めるかどうかという識字率の問題なのだ。最近のコンピューター・リテラシーと同じように人間の基礎知識の一つに過ぎない。世界平和を達成するための手段にはなりうるが、世界平和そのものではない。ビジネスの世界でも同じように、儲けるためのツールにはなるが、儲けそのものをもたらすものではない。それではおまえのところの「アメリカン・ハウス英語教室」は、他の英語教室のように「世界の人々と友達になろう」なんて悪乗りしていないのかと言われれば、わたしどもは「世界の人々と対応する手段として、ツールとしての英語に磨きをかける」お手伝いをしたいと考えている。だから子供に英語を教える時、絵本やゲームの奥にある、文化や考え方を示すように、ひいては感動を通して、子供が想像力や思考力を養うお手伝いをしたいと願っている。ハムレットの文句に「外国語は若者の帽子の羽飾りだ。」というセリフがあるように、外国語だけではそれ自体意味があるわけではない。だから英語も日本人にとって、字が読めるか、掛け算の九九が言えるか、というレヴェルの問題だと思っている。
(今日の稿は、アメリカン・ハウス英語教室の顧問・山口 隆一が書いた。)

                     2014.01.27
                   アメリカン・ハウス英語教室  マーガレット へインズ ヤマグチ
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2014/01/09 (Thu)

 ホームページの新年のご挨拶に、「明けましておめでとうございます! あなたの今年の目標は何ですか?」という趣旨のことを英語で書こうと思った。はじめに考えついたのが、"A HAPPY NEW YEAR!   WHAT IS YOUR GOAL FOR THIS YEAR?" だ。これは正確な日本語の逐語訳。ところが "GOAL" という語のおさまりが悪い。英語で「ゴール」といえば「売り上げ目標」とか、達成できないと挫折をもたらす世知辛いイメージがある。だから英語としては「ゴール」よりも「ドリーム」の方が自然ですわりが良い。そこで  "A HAPPY NEW YEAR!  WHAT IS YOUR DREAM FOR THIS YEAR?" と改定した。しかし日本語の感覚からいうと「夢」というのはすこし現実とはかけ離れた幸運を指すようであまり実感をともなわない。「夢のまた夢」とか「ドリーム・ジャンボ宝くじ」という具合に。しかし英語の "dream" は達成するために本人の努力が前提となるから、この場合よりふさわしい。そこで最終的には"WHAT IS YOUR DREAM FOR THIS YEAR? とした。外国語と母国語のニュアンスが完全には一致しないから、外国語学習は本当にむつかしいものなだなーという感慨をもった。
 そう考えてみれば、シェイクスピアの翻訳でも、坪内逍遥、福田恒存、小田島雄二、三神勲など、訳者によってまったく原作の雰囲気が違うけれども、外国語相手では仕方がないことのようですネ。
                                 2014.01.09
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